まだブログ飯とかいってんの?

もうすぐブログで食えなくなる前に。「脱ブログ飯」のすすめ。

マクドナルド低迷から抜け出す方法を考えよう

日本マクドナルドが業績悪化の対応として、新たにリストラ計画を発表しました。内容は、売上の低い店舗の閉鎖、本社社員の15%削減、評価の低い社員の基本給を下げるなど。


2015年12月期の連結純損失が380億円の赤字になるとの見通しを発表。連結営業損益も250億円の赤字で、2期連続の赤字となっており、異物混入問題からの低迷が続いていることで、今回のリストラ計画を発表に至りました。


異物混入事件がきっかけ?

異物混入問題発生などで、客足が低迷していることが主な原因だと考えられます。異物混入問題発生以降、色々と改善策を取られているようですが、業績改善の見通しが立っていません。


個人的には、低迷が一過性のものではなく、消費者マインドが変化してきていることに、マネイジメントが追い付いていないことが原因ではないかと思います。


従来の経営手法では限界がある

バブル崩壊以降のデフレ時代の安売り戦略から、一人あたり客単価を上げる方向に転換する必要性が迫られている側面もあり、最近は割引販売なども限定的になっています。今までの客層は、安くなければ行かないだろうし、新しい客層を取り込めるような魅力も残念ながらありません。


新たな顧客の獲得が最重要課題だと思います。それには目新しいバーガーを出しても、見向きもされない層を獲得する必要があります。はたして、今のマクドナルドにそんなことが出来るでしょうか?


チーズ月見バーガーとポテール(マックフライポテトL)はおやつ

実は今日、16時頃にマクドナルドで「チーズ月見バーガーとポテール」を買ってきましたが、客層は小中学生が中心で、ほとんどの客が低価格メニューを注文していました。おやつの時間ですから当然といえば当然。余り混雑していない時間帯だったのですが、注文できるまで5分以上は待ちましたし、接客レベルも以前に比べて落ちてきているのがハッキリと分かりました。


関係のない話ですが、先週あたりのクーポンで、ポテトL2個買うと一個あたりの値段が安くなるというクーポンが配信されていました。1個で571kcalなので2個食べると1142kcalもあります。このようなクーポンは一体誰が得するのかわかりませんし、最近まで芋が不足しているとか言ってた気がするんですが。


味は美味しかった、でも、それだけでは・・・

味は美味しかったけど、今は美味しいのが当たり前です。それだけでは行く理由になりません。また、クーポンを使わないと割高感があるというのが、私の率直な感想です。


現場を見れば、客単価の向上はかなり難しい問題であることが想像できます。


では、どうすればいいのか?という点ですが、


まず、マネイジメントが問題です。客単価アップのためには、徹底的に、お客様の目線で考える必要があります。ですが、現状の経営陣は、リストラや、販売施策など経営的手法で改善できると考えている気がします。


確かに、大規模化したサプライチェーンシステムを簡単に変えることはできませんので、従来的な手法(同じ原料で、いろいろな限定メニューを作るなど)で改善することが最善ですが、それでは、消費者の価値観の変化に対応しきてなくなってきています。商品やブランドそのものに価値を見いだせなくなってきているのです。


じゃあ、どうやって価値観の変化に対応する?

マクドナルドは、販売戦略を再構築する必要があると思います。ハンバーガーはありきたりなものとして考えられる時代です。ハッキリとした、こだわりや方向性が見えないと買い理由に成りませんし、他の外食チェーンは、ドリンクバーやサラダバーを導入するなど常に消費者のニーズを追いかけています。そうしなければ生き残れないからです。マクドナルドに至っては、ほとんど変わっていません。


この点を踏まえて、マクドナルドのこれまでとは違う方向性を打ち出して、もっとわかりやすい形で消費者に訴えるべきだと思います。


また、消費者のマインドがすぐに変わる時代です。ひとつの業態に依存するのはリスキーな時代になっています。リストラを進めながらM&A的な手法で他の業態にも進出することもひとつの方法ではないかと思います。


最後に、


クォーターパウンダーハバネロトマトを再販してください。お願いします。